CHIBA SUBARU

木更津店スタッフブログ

2024年10月12日

スバルのハイブリットは、他メーカーのハイブリットと何が違う?

皆さんこんにちは。
あなたの街のスバリスト!!プロの目線でスバルを紹介!木更津店のTAKENORIです!
近頃木更津店のブログを見た事がきっかけで、ご来店される方が多くて大変嬉しく思います。
最近では新型インプレッサのST Smart Editionの記事が一時期超話題になり、バズりました。
そして他メーカーのお客様から「クロストレックのe-BOXERって、普通のハイブリットと何が違うの?」というご質問を多く頂きます。
こんな時は「答えてあげるが世の情け」ですね。
という事で、本日も参ります!

表題の件「スバルのハイブリットは、他メーカーと何が違う?」です。
よろしくお願いします。※今回は内容が濃厚です!


内容としましては、
の3つです。

まず前提条件として「ハイブリット=燃費が良い」ではないという事です。
2つの異なるユニットを組み合わせる事を、ハイブリットと言います。
モーターとエンジンでも、水素燃料とエンジンでも、ハイブリットです。ちなみに3つ合わさると、トライブリットと言ったりします。
そしてこの2つのパワーをどういう割合で、どういう考えで使っていくか(設計思想)が各メーカー違うのです。
ここには更に3つ分類されます。

1,燃費型:比較的大きなモーターを搭載して燃費を向上させる。
2,パワー型:ターボやスーパーチャージャー等の代用として搭載。燃費を悪くしないでパワフルに走る。
3,静粛型:発進時や加速時にモーターをサポートとして使用。エンジンが唸らず静かで高級感のある走り。
e-BOXERは2のパワー型です。2000ccのエンジンに、500cc相当のモーターを搭載(4:1比率)。2500ccのパワーを2000ccの燃費で走るイメージです。
つまり、燃費を悪くせずに走りを良くする目的で設計されたハイブリットがe-BOXERなんです。

次にモーターの位置と取付方で違いが出ます。
一般的な燃費型ハイブリットは、モーターを動力に直結するケースが多いです。
直付けなのでエネルギーロスが少なく燃費が良い分、細やかなアクセルワークは苦手となります。
一方、我らがe-BOXERはモーターがミッションの中にある独自の構造をしています。
エンジンもモーターも、そのパワーを一度ミッションでちょうど良く熟されて足回りに伝達される事により、細やかなアクセルワークが可能となります。
また、ブレーキ時のフィーリングも回生ブレーキ特有の不自然さありません。
という事は、悪路走行にも強い。スバルの強みを消すことなく、ハイブリット化しているのです。


実はここが一番のポイント。
なぜe-BOXERが生まれたのかの秘密です
それは、ボクサーエンジン(水平対向エンジン)の特徴にあります。
世界でもスバルとポルシェしか搭載していないこのエンジンは、
・低速トルクが弱い
・中、高速走行が強い
という特徴がございます。

一方モーターは、
・低速トルクが強い
・中・高速走行は弱い
という特徴です。
そう、この2つは完璧な補完関係にあるのです。
また、スバルの車はシンメトリカル構造で左右の重量バランスに優れる反面、前にエンジンがある為フロントヘビー(前半分が重い)でした。
そこで、トランクフロア(後ろ)にハイブリットのバッテリーを搭載する事により、前後の重量バランスも整えられるのです。


如何でしたでしょうか。
巷では「燃費が悪いから意味ないハイブリット」なんて言われてますが、それはe-BOXERの一側面。
皆と同じ車を作っても意味がない!スバルはスバルの設計思想に基づいて「走りが良いハイブリット」を創り上げているんです。
これからe-BOXERは、もっと進化していきます!そしてついに…!?待望の…!?

これからもご期待ください!

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